活動報告

【女性委員会】
平成24年度 第2回「千葉建築探訪」見学会の参加報告

■ 千葉建築探訪見学会に参加してみて感じたこと 2013年1月26日(土)

①旧増田家住宅について
一番印象に残っているのは、やはり大きい茅葺屋根です。現場管理の仕事で木造は管理したことがなかったので、すごく頭の中に残っています。殆ど木造に関して無知なので、今から誰でも知っていることを書いていきますがご了承ください。

内部に関しては、縦長の大きな梁、大きな囲炉裏、凝った欄間の彫刻、屋根裏のきれいさに感動しました。外部に関しては、入口の大門の少し外から住宅を眺めましたが、そのアングルが凄くかっこよかったな。


②武家屋敷について
位の違う武家屋敷を3件見ました。ちょうど雪がまってきて風情はありましたが少し足の先が寒かった。石高(こくだか)によって造作の違いがありました。建坪・門・玄関・長押・畳の仕様が違うのを、初めてパンフレットで知りました。他の参加者がスケールで寸法を測っておられた理由が今頃やっと分かりました。米一石は150kg、米俵2.5個分でした。
客間と納戸では、天井・壁・床全て仕上を変えてありました。①の旧増田家住宅(富豪農家)とのギャップがかなりありました。


③旧佐倉藩主堀田邸について

武家の住宅と品の有る和風高級住宅でした。東南を意識した建物配置・広大な庭園、時代劇にでてくるお殿様がでてきそうな感じでした。特に離れ書斎の細かい装飾は、細部にまで随所に拘っているのが、私の様な素人にもよく分かりました。また、地震に強い家を建てて女房・子供を守ってあげるという藩主の心意気も感じました。書斎外部床のたたき部分が太陽の反射光により白く光って、軒天が少し明るかった。
余談ですが、香取市佐原で仕事をした時に、伊能忠敬が設計した自宅を拝見した時のことを思い出しました。家の廻りに小さい小川が流れて、太陽の光が水面をかいして軒天や障子にゆらゆらと反射してすごく風情があって感動しました。もっと脱線してすいません。約15年程前から、佐原の地酒(東薫の叶)をお正月にいつも飲んでいます。白ワインみたいですごく飲みやすいですよ。ちょっと高いけど・・・女性好みの味です。千葉そごう地下1階または、佐原タイヨースーパーで売ってます。


④見学会を終えて
とても中身の濃い見学会でした。次回またこの様な会があれば参加したいです。
昼ランチも値段もリーズナブルで、とてもおいしかったです。女子部員の方々のご配慮だと感謝しております。グラスワインも一部の方と飲みましたが、イタリア料理に凄くあっていました。
今回企画していただいた方、佐倉市役所の方々にお礼申し上げます。普通は拝見させていただけない部屋等も見させて頂き、本当にありがとうございました。
昔の大工さんの施工技術、農家・武士の志、先人に学ぶところはたくさんありました。これから自分の施工管理技術アップに少しでも、今回の見学会を役だてていきます。日本人であることに誇りを持ち、日々精進して、今後楽しい余生を、見学させて頂いた房総民家の様な住宅で過ごしていければと思います。

田端 治彦